腕は、意図的に使うものではない、とよく言われる。
でも、いくら使わないでおこうとしても、なぜか使ってしまう。
なぜ、腕を使うことをやめられないのだろうか。
実はそこには理由がある。
腕を使ってしまう理由とは
その理由は、ボールを飛ばすための運動に対する誤解にある。
誤解とは何か。
それは、ボールは「打つもの」、という誤解である。
ボールを打つ、というのが誤解とは、いったいどういうことだろう?
打つというイメージだと手を使ってしまう
ゴルフで球を飛ばすための運動を、普通に言葉で説明するならば、「先端に塊がついた細長い棒で球を叩いて、球を飛ばす」となる。
この言葉からイメージされる運動を行おうとすると、普通は「手」や「腕」を使って、ボールを「打つ」動きとなる。
確かに、それでボールは飛んでいく。
しかし・・
ゴルフの場合は、それだけでは目的は達せられない。
ちょこんとボールを飛ばすだけではなく、より遠くに飛ばさなければならないのだ。
となると、先ほどの動きではだめだ。手を使った運動はエネルギーが小さいので、ボールを遠くに飛ばすことができないのである。
「打つ」ではなく「回転」
そこで、最大のエネルギーが出る運動、すなわち背骨中心の回転運動を使って、ボールにエネルギーを与えてやる必要がある。
この動きを言葉で説明するならば、「背骨中心の軸回転を行い、そのエネルギーによってヘッドを円軌道で動かすことにより、円軌道上にあるボールにヘッドが接して、ボールが飛んでいく」となる。
この言葉からは、ボールを「打つ」というイメージは感じられず、また手を使うというイメージも感じられないはずだ。
腕は使わないというのは、言い換えると、意識の外にある、ということだ。
背骨中心の軸回転を行うことだけに意識を集中させればよい。その結果としてヘッドとボールが接触して、最大のエネルギーでボールは飛んでいく。
まずは、ボールを「打つ」というイメージを捨て去る。そして、背骨中心の軸回転によるスイングを行う。結果、手を使わないスイングが完成するのだ。
コメント
本サイトの教えに出会い、目から鱗でした。何度も読み返して練習中です。20年間誤解したままやってきたので、悪い癖を直すのに苦労しています。周りの人たちの雑音もなるべく気にしないように練習してますが、一方で
巷では、左肩を開かないで打つというようなレッスンをよく耳にしますが、本サイトの教えに反することのようにも思います。この真意の程は、どのように解釈したら良いのでしょうか?
コメントありがとうございます。
左肩を開かない、というレッスンは、当ブログの内容とも合致しています。
「ダウンスイングからインパクトの肝」が参考になるかもしれませんので、よろしければ御一読下さい。