ロングアイアン。
さて、打てるだろうか?
ロングアイアンが打ててこそ、スイングは本物だといえる。
ロングアイアンの重要性
今どきのクラブセットは、5番からPWの6本セットというものが多く、4番や3番というのは、別で買わなくてはいけない。
ゆえに、ロングアイアンを持っている人は昔と比べると少ないのかもしれない。
代わりに、UTや7W,9Wといったショートウッドをバックに入れている場合も多いのだろう。
確かに、楽にゴルフをするということで考えると、その選択肢は間違いではない。
無理して打つよりは、クラブの性能を生かしてゴルフをするという考え方だ。
しかし、もう一つの考え方として、正しいスイングを作るという観点で考えた場合には、やはりロングアイアンによる練習は非常に大切だ。
なぜか。
ドライバー、ショートアイアン、ミドルアイアン、FW,UT。
これらはいずれも、「ごまかし」が効く。
どういうことかというと、手先で打ったり、体が開いたり、大きく体重移動したり、といった誤ったスイングをしていても、それなりに打ててしまうことが多い、ということだ。
なので、スイングの誤りに気づけない。
しかし、ロングアイアンはそうはいかない。
正しいスイングをしていないと打てないのだ。
打てたとしても、ミドルアイアンとさほど距離が変わらなかったり、トップしたりと、まともな球が打てないのだ。
なので、正しいスイングをしているかどうかはロングアイアンの結果ですぐにわかる。
ロングアイアンを極めるべし
かの有名なアマチュアの中部銀次郎さんは、3番アイアンで練習をしていたという。
推察するに、ごまかしの効かないロングアイアンで練習することにより、正しいスイングの習得をされていたのではないかと考える。
普通のアマチュアでも同じだ。
初めは打てないかもしれないが、諦めてはいけない。
毎日少しずつでも、ロングアイアンが打てるようなスイングを目指して、工夫し、試行錯誤し、努力すべきなのだ。
ちなみに話は戻るが、ロングアイアン以外のクラブは間違ったスイングをしていても打てる、といったが、正確には「あるクラブだけ」が打てる、ということが多い。
ある人はドライバーだけが非常にかっ飛ばせるが、アイアンとなるとトップしてしまう。
もしくはその逆で、ショートアイアンはなんとなく打てている気がするが、ドライバーはさっぱり飛ばない、といったケース。
たいていどちらかに当てはまる。
どちらも、正しいスイングをしていない結果だ。
体中心の正しいスイング。
ロングアイアンで高みを目指すべきだ。