腕のローテーションは、積極的に行うべきなのだろうか。それとも行わないほうがよいののだろうか?
腕を積極的にローテーションするメリットとデメリット
腕を積極的にローテーションする理由は何なのだろうか。
それはおそらく、飛距離を伸ばす、というものだとは思う。
しかしよく考えてみたい。
腕をローテーションすることで、本当に飛ぶようになるのだろうか?
ローテーションさせる目的は、クラブヘッドを旋回させる、ということなのだろう。クラブヘッドが旋回することにより、その旋回のエネルギーによりボールにエネルギーを与えて、ボールを飛ばす、という理論なのだろう。
確かに理論的には伸びるのかもしれない。
しかし、そのメリットよりもむしろ、デメリットのほうがはるかに大きい。
腕のローテーションはデメリットだらけ
飛距離がアップするのは、クラブヘッドの旋回のタイミングが、インパクトのタイミングとドンピシャに合った場合のみだ。その絶妙のタイミングでインパクトで来た時のみ、旋回エネルギーがボールに与えられる。
しかし、そんなにドンピシャにあてられるものなのだろうか。
ゴルフは一発勝負ではない。パープレイでラウンドするとしても、36回はクラブを振る。そのうち、何回がドンピシャにインパクトできるのだろうか?
また、ドンピシャに当たった場合と当たらなかった場合では、飛距離に差がでる事になる。これでは飛距離の計算がしにくい。
たまに飛ぶけど飛ばない時もある、というよりは、少し飛距離は落ちるが、いつも同じような飛距離、というほうがスコアはまとまるはずだ。
さらに、方向性にもリスクが有る。少しでもタイミングがずれると、フェースの向きがずれるため、ボールの方向性が悪くなるのだ。
これも、スコアをまとめるにはデメリットとなる。
ローテーションするメリットより、ローテーションしないメリットを選択する
考えるに、クラブヘッドの旋回エネルギーは、背骨中心の回転運動に比べると、非常に小さい。回転半径がとても小さいからだ。よって、飛距離が飛躍的に伸びるとは考えにくい。
僅かな飛距離を得ることと、追い求めたことにより失うものとを天秤にかけた場合、どちらを選択すべきだろう。
結果は明らかだ。
腕のローテーションはできるだけ最小限とするようなスイングを目指すべきなのだ。