「テークバックのクラブの上げ方がわからない人が知っておくべき重要な真実」で書いたように、テークバックで大事なことは、クラブは「上げる」ではなく、「上がる」ということだ。
これが正しい動きであるということは、テークバック、という言葉の意味を改めて考えることでもわかる。
テークバックの正しい動き
テークバックの正しい動きは、クラブを「上げる」ではない。「上がる」だ。
背骨中心の回転運動につられて腕が動き、それにつられてクラブが動く。
腕とクラブで作られる円は前傾しているために、クラブは結果的に「上がる」というだけだ。
この「上がる」という感覚は、実際のテークバックにおいてどのような感覚なのかと言うと、クラブを「後ろにもっていく」ようなイメージになる。
体が回転することによって、腕とクラブが背中側に回り込んでいくようなイメージだ。
決して持ち上げるような動きではない。
この動きは、「テークバック」という言葉を今一度確認してみるとよくわかる。
「take back」
直訳すると、「後ろにもっていく」だ。
決して、「take up」=「上にもっていく」ではない。
言葉遊びをするわけではないが、「テークバック」という言葉は、腕とクラブの本当の動きを正確に表現している言葉なのだ。
正しいテークバックの体感方法
アドレスした状態から、前傾を解き垂直に立つ。
腕は斜め下方向にある状態だ。
その状態から、骨盤と上体を右に回してテークバックする。
しっかりとテークバックすると、腕は自然と肩の高さあたりまで上がってくるが、意図的に上げる必要はない。自然と上がるのにまかせながら回転させる。
この動きを左右にゆっくりと繰り返してみる。
そして、その動きに慣れてきたら、左右に動かし続けたまま少しずつ前傾をとってみる。
するとどうだろう。
腕とクラブを「後ろに持ってくる」という感覚がつかめるはずだ。
これが正しいテークバックだ。
持ち上げてはいけない。後ろに持ってくる、なのだ。