ゴルフダイジェストの2/2号に、ベタ足スイングに関する記事が載っている。
確かにベタ足スイングは正しいが、練習するに当たっては少し注意が必要だ。
ベタ足スイングは理にかなったスイング
記事によると、いまどきのプロのスイングはベタ足スイングがはやりなのだそうだ。
イ・ボミやアン・ソンジュ、といった韓国女子プロや、ロリー・マキロイ、リッキー・ファウラ-、青木功プロまで、ベタ足スイングを行うプロとして紹介されている。
ベタ足スイングの正しさについては、まったく賛成だ。
ベタ足スイングはとても理にかなっている。
「【スイング動画】背骨中心の軸回転によるゴルフスイングを行うと、このようなスイングになる」でも述べているように、ダウンスイングからインパクトまで、体は左にスライドさせない感覚でスイングするのが正しい。
しかし、この記事では、「ベタ足スイングがなぜ良いのか」という本質に対する説明が、やや不足している。
したがって、この記事を読んで練習すると、本質を理解しないまま誤った練習をしてしまう可能性がある。
ベタ足が良い本当の理由
このブログで何度も書いているが、ゴルフスイングは背骨中心の軸回転運動だ。
そして、ベタ足がなぜ良いのかと言うと、この背骨の軸をずらさずに回転できるからだ。
背骨の軸回転は骨盤の回転からなるが、骨盤の回転をスムーズかつ素早く行うためには、ベタ足でスイングするのがとてもよいのだ。
なぜか。
ダウンスイングで左に体がスライドすると軸がブレる。
軸がぶれた状態では、回転はできないからだ。
ちょうど、コマの原理と同じだ。
コマが回転するためには、軸はぶれてはいけない。
だから、そういう意味でベタ足でスイングするのは正しい。
しかし、ここで大事な点がある。
それは、あくまでも目的は「骨盤を回転させること」であって、「ベタ足になること」が目的ではない、ということだ。
ここを履き違えると、的外れな練習になってしまう。
ベタ足になることを目的としてしまうと、骨盤を回転させずに上半身や腕だけで打つような、ぎこちないスイングになってしまう。
これだと当然、ボールは飛ばず、全く意味のないスイングになってしまうのだ。
大事なのは、骨盤を回転させること。そのための手段として、ベタ足が良い、ということ。
この本質をしっかりと理解して練習することが大切だ。