パー4のミドルホール。
ティーショットはドライバーでナイスショットし、グリーンまで150yrdのフェアウエー。
さて、ここからどうする?
練習場ではうまくいくショット
練習場では、ドライバー、アイアン、ピッチングウエッジと、いろいろなクラブをまんべんなく練習する。
そして、そこそこのボールが出ると満足げに練習を終える。
次のラウンドに期待を膨らませながら。
しかし。
現実にラウンドすると、思ったようにスコアが出ない。
そんなはずはないと思いながら、なんとなくボギーをたたき、ダブルボギーをたたき、たまにパーを拾い、さらに、まぐれのようにバーディーを取る。
でもこんなゴルフでは、なかなかスコアが伸びない。
で、冒頭のシチュエーションだ。
このような状況で多くのアマチュアは、残りの距離を確認したら躊躇なく、残りの距離に応じたアイアンを抜き、グリーンに向かってスイングする。
「そのことの何がいけないのだ?」と思ったのなら、コースマネジメントができていないと思ったほうがよい。
なぜか。
自分の本当の実力を把握しているか
150yrd先のグリーンを狙う。
これがどれほどの確率で成功するのか、自分の実力を正確に把握しているだろうか?
自問してほしい。
練習場では、150yrdの距離など、普通に打てている。
だから、それなりの確率で成功するはずだ、と思ったのなら、練習場で実際にやってみるとよい。
本番さながらに、150yrd先にグリーンに相当したエリアを仮想する。
また、グリーン奥はOB。
グリーン左と右の手前にバンカー。
そして、ピンは中央に立っている。
このような、あたかも本番さながらの状況をイメージしたうえで、10球打ってみるとよい。
果たして、何発グリーンオンするだろうか?
50%以上の確率なら、相当上級者と思ってもよい。
このような具体的な状況をイメージしてショットした時、多くのアマチュアはかなりの確率でグリーンを外すはずだ。
ライが平らで、かつ無風の状態ですらその確率なのだから、傾斜があり、かつ風も吹くコースであれば、その確率がどの程度になるかは、言わずもがなである。
そして、それが本当の実力なのである。
コースマネジメントの意味
コースにおいては、自分の本当の実力を踏まえてショットする必要がある。
それがコースマネジメントだ。
練習でできないことが本番でできるはずがない。
もし、先の状況において、グリーンオンの確率が50%以下の実力であるのなら、短めのクラブを持ち、ハザードには絶対に入れないショットをするべきだ。
一か八かのギャンブルを楽しむのがゴルフの楽しみ、というのならそれはそれでよい。
しかし、その結果得られるものが、「あ~あ、またか・・・」といったつまらないスコアであるのなら、ぜひ考え方を変えてみるべきなのだ。