股関節を入れる、のコツをつかむには

テークバックで、「股関節を入れる」と言うレッスンがある。これは一体どういう状態を指すのだろうか。

正しい動きを解き明かす。

股関節をいれることについての誤ったイメージ

股関節を入れると言う言葉を聞いて、初心者がイメージする動きはこうだ。

「テークバックで体を捻転したら、右の股関節に体重をかけ、ぐっと押し込むようなイメージなんだな」

しかしこのイメージは間違いである。

意図的に股関節に体重をかける必要は無い。

ゴルフスイングは背骨を中心とした回転運動であるが、この「背骨」がどこまでかを知ることによって、正しい股関節の動きが理解できるようになる。

背骨は腰までではなく骨盤まで

スイングの中心となる背骨は、どこからどこまでだろう。

この点を正しく理解することがとても重要だ。

背骨は首の付け根から骨盤の中にある仙骨まで続いている。よってスイングの中心となる軸は首の付け根から仙骨までとなる。

仙骨まで、というのがポイントだ。

仙骨までが軸となるため、仙骨につながっている骨盤も回転するのが正しいのだ。

よく「腰を回す」というが、これは誤りだ。

腰を回すと背骨の軸の途中までで回転してしまうことになる。

回転させるのは、腰ではなく骨盤なのだ。

骨盤を回す意識があると、結果的に腰も上半身も回転することになる。

そして、骨盤をきちんと回転させれば、股関節に入れる、ということがよくわかるのだ。

股関節に入れる、を体感する

直立した状態でやってみる。

直立した状態でテークバックをとる。その時の股関節の向きに注意してみよう。

おへその下の下腹部が右斜め 45度を向いているだろうか。

もし向いていれば正しく股関節が回転できていることになる。

その状態からボール方向にゆっくりと前傾してみる。

するとどうだろう、右の股関節に入れ込んだ感覚がわかるはずだ。

もしわかりにくければ、少しオーバー気味に前傾を取ってみると、さらにはっきりとわかるはずだ。

これが股関節を入れるということなのである。

間違った動きとして、次の2つがある。

1つ目は腰だけが回転し股関節が回転できていない状態。腰だけを回転させた状態で前傾をとってみても、股関節の入れ込みは感じられない。

もう一つはテークバックしたときに骨盤と一緒に膝が回転してしまう状態。これも同様に股関節への入れ込みは感じられない。

股関節の入れ込みは正しく回転できた証

ゴルフのスイングは、背骨中心の回転運動である。

股関節の入れ込みは、正しく回転運動ができているかどうかの指標に過ぎないのだ。

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コメント

  1. 大久保 剛 より:

    大変良いレッスンです。ダウンスイングも三角形を維持したほうが良いですか。またダウンスイングは腕からではなく足から動かすといったレッスンもありますが、いかがでしょうか。

    • hiro より:

      コメントありがとうございます。

      ダウンスイングの時は、体をどれだけしっかりと回転させるかに集中するので、意識して三角形を保とうとする必要はありません。
      というか、意識してしまうと逆に腕を使ってしまうことになるので、「腕は意識の外におく」のが良いと考えます。

      また、足から動かす、という点ですが、私の場合は、足+骨盤という感じです。要は、上半身よりは下半身を先に回転させ始める意識です。上半身から回し始めると、下半身は止まったままになってしまうので。