ショットの良さとスコアの良さは比例しないことを理解する

明日はコンペ。初めて回るコースだ。

この日に備え、準備は万端。前日の練習でもショットは絶好調。アプローチショットも手ごたえあり。

しかし、終わってみると、結果はいまいち。

なぜだろう。

実は明確な理由がある。

良いショット=最高のボール位置とは限らない

話は簡単だ。

ショットの良さとスコアの良さは、必ずしも比例しないからだ。

いくらショットが良くても、スコアが悪いことは普通に起こり得る。

例えば、ドライバーショット。

快心の当たりで飛ばしたとしても、落下地点にバンカーが配置されていて捕まってしまう。

もしくは、右ドッグレッグのホールで、当たりが良すぎたためにフェアウエーを突き抜けて林の中に。

あるいはセカンドショット。

きっちりとダウンブローにボールをとらえ、グリーン中央に見事にオン。

しかし、実はそのグリーンは二段グリーンで、ピンは下の段。

オンしたボールは上の段のしかもボールの斜め上。

そんなパットが簡単によるはずもなくボギー。

別のセカンドショットでは、かなりの打ち上げ。

ピンの位置もよくわからず適当に打つと、グリーンにはのったもののロングパットが残りボギー。

次はショートホール。ただしとてつもない打ち下ろし。

どの程度飛距離が変わるのかわからないままショットし、グリーンを外す。

あるいは別の距離の短いショートホール。

簡単だと思いショットするも、グリーンを外しバンカーへ。

よく見ると、実はグリーンが小さく、しかも周りのバンカーがとてつもなくあごが高い。

うまく寄せきれずボギー。

というように、書けばきりがないのだが、何が言いたいかというと、いくらいいショットをしたからと言って、ボールが落下した位置が必ずしも最高の位置にあるとは限らないため、よいスコアにつながるとは限らない、ということだ。

コースを知らない限り、スコアアップは望めない

この状態を克服するにはどうすればよいかというと、コースを知る必要がある。

コースの特性を知らずして、スコアアップは望めない。

初めて回るコースであれば、80台でラウンドできれば、たいしたものだと思ってよい。

70台で回れたとしたらそれはほぼ奇跡だ。

プロがなぜ70台でラウンドできるのかというと、そのコースで何度もプレーしているからだ。

また、ラウンド時はキャディーもいて、キャディーからの情報をもとに、打つ場所を決め、またパッティングラインを読む。

さらには、グリーンの形状やピン位置も、事前に収集した情報を念入りに確認する。

高い技術を習得したプロがそこまでして、初めて70台のスコアを出せるのである。

であれば、我々アマチュアにおいては言わずもがなである。

スコアにこだわるのであれば、同じコースを何度もラウンドし、コースを熟知するに限る。

コースに出ないとスコアが上がらない、とたまに言われるが、それは「コースに出てコースを熟知しないとスコアが上がらない」ということなのである。

スコアだけがゴルフの楽しみでないことも知る

となると、お金と暇がたっぷりあり、何度もラウンドできる人しかゴルフを楽しめないように思えるが、実はそうではない。

ゴルフの楽しみはスコアだけではない。

ボールが落下した場所が最善の場所ではなかったとしてもそれは単なる結果でしかない。

それよりも、自分が意図した通りの飛距離が出せたか、方向性が出せたかを確認しよう。

そしてそれが自分の意図した通りであれば、そのショットは成功であり、その成功をかみしめると、ゴルフは十分に楽しい。

スコアにこだわるのももちろん楽しみの一つだが、自分自身が納得のいくショット、納得のいくマネジメントができたかを楽しむのも、ゴルフの楽しみ方の一つなのだ。

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