パッティングスタイルには様々あるが、その中でも一般的なものとして、胸の回転で打つスタイルと、首の付け根もしくは胸のあたりを支点とした振り子運動で打つスタイルの2つがある。
この違いをしっかり理解しておかないと、上達はおぼつかない。
解説する。
パッティングの2つのスタイル
まずは、このような異なる2つのスタイルが存在するということを認識することが重要である。
なぜかというと、見た目は非常に似通っているがその感覚は全く異なるため、いろいろなレッスンを見るときにどちらのスタイルのことを言っているのか理解しておかないと、混同するからだ。
さらに、それぞれのスタイルは、パターの形状と密接に絡んでいる。
胸の回転で打つスタイルはピン型が、振り子スタイルは大型のマレット型が適している。
このマッチングが合っていないと、パッティングはいくら練習してもうまくならない。
ストロークがぎこちなかったり、方向性が定まらなかったり、距離感が日によってバラバラということになる。
パッティングの動画をみると、あたかも首の付け根を支点としてストロークしているように見えるため、アマチュアの多くは振り子ストロークをしているように思う。
もし今の自分のスタイルがどちらかわからない場合は、「胸の回転で行うパッティングの習得方法」で述べているストロークがいつものストロークと同じなら胸の回転によるストロークだ。
振り子スタイルの代表的なレッスンとしては、ヘッドはストレートに動かすであったり、スクエアにインパクトするであったり、とにかくストレート軌道に動かそうとするものになる。
一方、ヘッド軌道は円弧とかイントゥインであったり、回転というようなキーワードが登場するレッスンは胸の回転スタイルのレッスンだ。
さらに、レッスン者が使用しているパターの形状が大型マレットの場合は振り子スタイルのレッスンをしている人の場合が多く、ピン型を使っている人のレッスンは胸の回転スタイルの場合が多いのである。
パッティングをどちらのスタイルで行うかは、どちらでも構わないが、重要なのはまず、異なるスタイルがあるということを認識すること。
次に自分は今どちらのスタイルなのかを知ること。
そして、今後どちらのスタイルを採用するのか、どちらがやりやすいのかを試すこと。
それが大切だ。
しっかり認識したい。