ゴルフスイングで身体の回転を行うときは、身体の軸をずらさないようにすることが大切だ。
そのためには、左側に体が流れてしまわないように左足を踏みこんでいくような感覚が必要となるのだが、その感覚を掴むのは、なかなか難しい。
ここでは、その感覚を掴むための一つのやり方を紹介する。
準備
ハーフスイングが行える範囲で、手に持てる、できるだけ重いものを用意する。
メディシンボールでもいいし、ダンベルのようなものでもいい。
誤って手から離れてはいけないので、しっかり掴めるものが良い。
私の場合は、コアトレーニングタンクボールというものを使っている。
ウォーターバッグの一種だが、円柱形ではなく球形をしているため振り回しやすい。
また、持ち手がしっかりしているため強く振り回しても手を離してしまう心配がない。
これに水を5L入れて使っている。
体感方法
準備した重いものを両手で持ち、腰から腰の高さで身体の軸回転を行う。
この時、持っているものを飛球線方向に投げるのではなく、掴んだままにしておく。
よく、重いものを飛球線方向に投げるレッスンがあるが、それでは軸を保つ感覚は得られないので、投げないようにする。
すると、何も意識しないと重さに体が引っ張られて軸が左にずれてしまうので、なんとかして左にずれないようにする必要がある。
左側に体が流れないように、左足で踏ん張って、つっかい棒のようにする必要があるのだ。
インパクトの位置を過ぎた直後に、重みで左足があたかも地面に突き刺さっていくような感覚だ。
これこそが、身体の軸をずらさないで踏み込むという感覚だ。
左足が地面に突き刺さるような感覚があるということは結構重要なことだ。
というのは、その反作用で自分も地面から押されているということであり、これが結局左足の付け根である骨盤を飛球線後方に強く押す力、つまり骨盤の回転力につながっているからだ。
もしうまくできない場合は、左足の一歩先は断崖絶壁の崖であるとイメージすると良いかもしれない。
目の前が崖とあれば、それこそ絶対に左に体が流れないように踏ん張るはずだ。
その感覚である。
「絶対に」流れないようにするのだ。
体の軸をずらさずに踏み込むということが体感できた時、これはなかなか感動する。
体感できるまでやってみる価値はある。