ダウンスイングで、骨盤を回転させるためには、正しい膝の動きを理解しておく必要がある。
膝の動きは、骨盤の回転をアシストするため
ダウンスイングでは、骨盤を回転させる必要がある。
骨盤が回転し、それにつられて体が回転してエネルギーが生まれ、そのエネルギーをボールに伝えることになるからだ。
よって、骨盤をいかにスムーズに回転させられるかが重要であり、そのために、膝の動きで助けてやる必要がある。
あくまで主体は骨盤の回転であり、膝はそのアシストに過ぎない。
では、どのような膝の動きをすれば、骨盤をスムーズに回転させられるのだろう。
骨盤と膝の構造を理解する
そのためには、骨盤と足の構造を頭でイメージするとわかりやすい。
骨盤を丸い円盤とたとえよう。
足は、円盤の円周沿いに刺さった二本の棒としてイメージする。
その棒を使って円盤を右に45度回転させてみる。そしてそのあと、左に135度回転させてみる。それはちょうど、飛球線方向に骨盤が向いた状態だ。
その時、棒がどのように動くと円盤がスムーズに回転するだろう。
それをイメージすればよい。
左に回転させるとき、右の棒は回転方向に押すようにし、左の棒は、回転方向に引くようにする。
そうすると、円盤は回転する。
この動きが、まさに膝の動きとなる。
ダウンスイングでは、骨盤の回転をアシストするように、右足で右股関節を飛球線方向に押すようにする。
「ダウンスイングでは、右足で蹴る」というレッスンがあるが、これは、このことを意味しているのだ。
決して上に蹴り上げたりするのではなく、あくまで骨盤の回転をサポートする意識で蹴るのがポイントだ。
軸はずらさないこと
また、同時に左股関節は背中側に引かれるように動く。
円盤の中心はずらしてはいけない。すなわち、背骨の軸はずらしてはいけない。そのためには、左股関節は飛球線方向にずらしてはいけない。
背中側に引き、若干踏ん張んるような格好になる。
プロのインパクトの時の写真がまさにこれに当たる。
初めは難しいが、直立した状態で少しずつ動きを確認することで、コツがつかめるはずだ。