アドレスの姿勢を正しくとることはゴルフスイングにおける基本となるため、非常に重要だ。
では、正しいアドレスの姿勢とは、どのような形なのだろう。
ゴルフスイングは、背骨を中心とした回転運動であることを念頭におき、正しいアドレスの姿勢を考えてみる。
直立している時の姿勢から考える
背骨を中心とした回転運動を行いやすい姿勢。それがアドレスの時の正しい姿勢だ。
ゴルフスイングは、直立して行う回転運動に前傾姿勢を加えた運動になる。
直立して回転運動を行うのはたやすいが、前傾姿勢を保ったまま、回転運動を行うのは難しい。
そこで、まずは直立した姿勢で回転することから考えていくと、正しいアドレスの姿勢がわかりやすい。
回転運動するからには、背骨はまっすぐに伸ばすのが自然。
だから、アドレスでも背骨は伸ばす。
このとき、背筋が反ってしまってはいけない。直立して回転するときに背中を反らせて回転する人はいないだろう。そう考えるとわかりやすいはずだ。
また、当然、猫背になってもいけない。
軸が曲がっていてはいけないのだ。
前傾姿勢は股関節から
背筋を伸ばして直立したら、次に前傾姿勢をとる。
前傾姿勢をとるときには、腰から曲げてはいけない。曲げるのは股関節からだ。
これは非常に大事だ。なぜか?
背骨の軸は、首の後ろの付け根から始まり、お尻の穴の上部にある仙骨までとなる。
そのため、腰から曲げてしまうと、首と仙骨の途中で軸が折れ曲がってしまうからだ。
だから、腰から曲げるのではなく、股関節から曲げる。そうすると、首の付け根から仙骨までがまっすぐな軸となる。
前傾をとったら、太ももから膝にかけた、足の裏側が突っ張っているはずなので、その突っ張りをとるように、ゆったりと軽く曲げる。
これで、アドレスの正しい姿勢は完成だ。
前傾を作るやり方としては、まっすぐ立ってから、股関節を曲げ、そのあとに膝を曲げる、というやり方もあれば、股関節を曲げると同時に膝を軽く曲げるというやり方もある。
要は、背筋がまっすぐになっていて、かつ股関節から前傾ができているのであれば、どちらでもやりやすいほうでよい。