グリップをゆるく握るのが正解、とよく言われる。
その理由はなぜなのだろう。
グリップをゆるく握る理由
グリップをゆるく握る理由、それはずばり、腕に力を入れないためだ。
グリップを強く握った時、腕にどの程度の力が入っているかを感じてみてほしい。
おそらく、腕全体に力が入っているはずだ。
これは、腕を使った悪いスイングに繋がる。
グリップを強く握っているのに腕には力を入れない、というのはとても難しい。
したがって、腕に力を入れないためにはグリップをゆるく握る必要があるのだ。
グリップをゆるく握ると手首も緩やかになる。
このために、体の回転とクラブヘッドの動きには時間差が生まれる。
これが、いわゆるタメだ。
タメはあくまでも副産物だ。
グリップをゆるく握るということは、腕に力が入っていないことを意味し、そしてそれは、体中心のスイングができているということを意味する。
タメができていると良い、という真の理由はここにある。
グリップの握る強さの目安
グリップをゆるく握る強さがどの程度かというと、全力でグリップを握った状態を10とするなら、4から5ぐらいだ。
それほどにゆるい。
注意すべきは、握る強さを弱めるがあまり、テークバックで、グリップと手のヒラに隙間ができないようにすることだ。
隙間ができると、握り直すことになり、フェース面が安定しない。
たまに、握り直すことによる反動を利用してスイングしているケースもあるため、注意が必要だ。
グリップをゆるく握れた時、自然と腕は脱力し、体の回転でスイングできることになるのだ。