手元の位置は大事

手元の位置、というか、高さは、アドレスの重要なポイントだ。

なぜか女性に多く見られるような気がするが、手元を高い位置に構える人がいる。

飛球線の後方からアドレスを見てみると、腕を突っ張るようにして、クラブと腕と肩が一直線になるような構えのことだ。

これは間違いだ。なぜか。

クラブと背骨軸との関係

クラブヘッドと手元を結んだ線は、背骨の回転軸と垂直に交わるのが正しい。物理学的に考えると、回転軸のエネルギーをヘッドに最も効率よく伝えることができるからだ。

なので、手元の位置としては、ヘッドと手元を結んだ線が、背骨と垂直に交わるような位置にもってくるのが正しい。

これに対し、クラブヘッドと手元と肩を一直線にしてしまうとどうなるだろう。

背骨の軸とは、鋭角(90度より小さい角度)で交わることになる。これでは、回転軸のエネルギーを効率よくヘッドに伝えることはできない。

人によって、腕の長さや足の長さのバランスが違うため、完全に垂直にならないかもしれないが、理論的にはこういうことなのだ。

腕は肩から自然に垂らす

では、実際のアドレスでは、どのようにすればよいのか。

それは簡単だ。

「前傾姿勢の作り方」で前傾をとったら、腕は肩からだらりと自然に降ろし、軽く曲げる。その状態でグリップを握ると、ちょうどよい位置に手元がくるのだ。

もう少しいうならば、実はそのようにアドレスすると、上手にクラブが振れるように、クラブの長さやライ角が設計されているのだ。

前傾を保った背骨中心の回転を行う上で、手元の高さはとても大事なのである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク