背骨を中心とした回転運動をするスポーツはたくさんある。野球、テニス、卓球などがそうだ。道具を使うという点でもゴルフと似通っている。
これらのスポーツは、運動神経の良し悪しによって上達に差があるにせよ、ある程度までは見よう見まねでなんとかできるようになる。
それに比べ、ゴルフの場合は、なぜなかなか上達することができないのだろう。野球経験者などは、その経験を生かせばすぐに上達しそうなものだが・・。
ゴルフスイングが難しい理由
それは、これらのスポーツとゴルフとでは決定的な違いがあるからだ。その違いが、ゴルフスイングを格段に難しくしている。その違いに気づくことでゴルフスイングの真実を理解するのが格段に早まる。
ではいったい、その違いとは何なのか。
それは、「前傾」である。
野球やテニスは、体が直立した状態で回転すればいい。これは簡単だ。日常でも存在する動きだし、自然な動きなので体を動かしやすい。
しかしゴルフは違う。
上半身を前に傾けて、その状態で背骨を中心とした回転を行わければいけないのである。かつ、ブレずに素早く回転する。
これが難しい。
なぜなら日常生活にない動きだからである。90度近く前傾して回転させる動きなら体操であるかもしれない。しかし斜めに前傾し、かつその角度を保ったまま回転するというような体操や運動は、おそらくゴルフ以外にないはずだ。
だから難しい。慣れていない。どのように体を動かせばよいかがわからない。
すべての練習は、真実を習得するためにあり
ゴルフスイングの真実とは、「いかに前傾を保って背骨を中心とした回転を行うか」だ。これが肝である。
このことを理解すると、今後の練習で何をすべきかがわかってくる。
すべての練習は、この「前傾を保った背骨中心の回転運動」を習得するためにあるということがわかってくるはずだ。