パッティングにはさまざまなスタイルがあるが、その一つである「胸の回転で行うパッティング」について、習得方法を紹介する。
胸の回転でパッティングすると大きな筋肉を使ってストロークできるため、ボールにしっかり力を伝えることができ、かつブレを抑えることができる。
習得方法
ステップ1 胸の回転
まずはこのパッティングスタイルの根幹である、「胸を回転させる」ということを習得する。
パターを持たずに直立し、胸の前で両手をクロスさせ手のひらを軽く胸に当てる。
その状態で、ちょうどみぞおちから上の胸の部分を左右に回転させる。
胸以外の部位、つまり顔、お腹、腰、下半身は動かさず、常に正面に向けたままにする。
大きな筋肉を動かしているため、しばらく続けていると息が上がるくらいに疲れてくるが、それが正しく動けている証拠だ。
もしいくらやっても疲れてこない場合は、腰も一緒に回転しまっているか、または下半身も一緒に回転してしまっている可能性がある。
コツとしては、肩を前後に突き動かすようにするとよい。
右肩を前方に突き出し、左肩は後方に引く。
次はその反対に、という具合だ。
ステップ2 直立してパターを持ち、胸の回転を行う
次にパターを持ってやってみる。
直立した状態でパターヘッドが腰の高さあたりにくるように構えたら、ステップ1でやったように、胸だけを左右に回転させる。
パターヘッドが緩やかな円弧を描くように動いたら成功だ。
これも、きちんとできていると結構疲れるので確認してみよう。
ステップ3 前傾して片手でストロークする
次はいよいよ前傾してストロークする。
いきなり両手でストロークすると難しいので、まずは片手でストロークする。
左手でパターを持ち右手は胸に当てて、胸を左右に動かす。
胸に手を当てることで胸の回転を意識しやすくなり、また手でパターを操作してしまうことを防ぐことができる。
慣れてきたら、左右の手を入れ替えてやってみる。
ステップ4 両手でストローク
最後に両手でパターを握り、胸の回転でストロークする。
以上だ。
正しくストロークできると、パターヘッドは非常に緩やかな円弧を描き、ボールを軽く包み込むような感じでヒットできる。
胸のあたりの背骨を中心とした回転でストロークするため、そのような動きとなるのだが、この動きが安定したパッティングをもたらしてくれる。
また、大きな筋肉で打つためボールにしっかり力が伝わって転がりがよく、その打感はとても柔らかく感じられるはずだ。
自分のスタイルに合うかどうか試してみる価値はある。